人によるのでしょうが、今年の就職活動は長くなりそうです。
つい先日、門前仲町を歩いていたら、
就職活動の帰りに駅に向かうグループがいました。
そのうちの一人が「自己紹介と自己PRの違いがわかんねえよ」と言っていたのが、
聞くともなしに聞こえてきました。
では、もう一度考えてみましょう(笑)
まず、以前触れており説明しやすいため、自己PRについてから始めます。
http://shimamichi.doorblog.jp/archives/36300537.html
ここで触れましたが、自己PRのゴールは「あなたを採用します」だった。
つまり、
「自分という商品(失礼)を買うと得しますよ」
「採用する価値がありますよ」
それを相手のニーズに合った形で“売り込む”ことだった。
●面接担当者が「自己PRをしてください」と言ったら…
わかりやすくするために、言葉を分解してみよう。
「自己PR」とは「自己」と「PR」である。
「自己」とはあなた(私)のこと。これは簡単。
では「PR」とは?
面談だけでなく、最近依頼されるようになった授業でも
学生に聞いてみるといろいろな答えが返ってくる。
多様な答えをもらうが、結論は「売り込むこと」である。
上記リンクの記事にも書いたように「売り込んだ」先にあるとりあえずのゴールは
「あなたを採用します」
だ。
つまり「自己PRをしてください」ととは
「あなたにどんな価値があり、それが当社にどんな価値をもたらすか、
論理的に説明してください」ということだ。
あなたがもたらす期待価値があなたを雇用するコストより高いのなら
他の人より
期待価値/コスト
が他の学生より大きそうであれば、採用してもよいということになる。
あなたを採用するとしたら、なにがポイントとなり採用に至るのか、
そのとっかかりを教えて欲しいということでもある。
そのとっかかりから、面接者は(あなたの当社にビジネスにとっての)価値を
質問をすることで判断しようとする。
※「あなたの価値」ではない。念のため。
担当者は「本当?」と疑っている。
応募者が行っていることを信じていいのか、
その裏を取るのが関連質問、いわゆる突っ込みだ。
●では「自己紹介をしてください」と言われたら…
素直に考えてみよう。
「自己紹介をしてください」といつ言われるだろうか。
面接の冒頭である。
ここで考えてみよう。
過去の記事を読んだことがある人は、またかと思う、
「言葉の定義」の問題である。
「自己紹介」とは何か。
自己PRと同様ポイントは自己ではなく「紹介」である。
念のためにgoo辞書で調べたら、こう書いてある。
「未知の人どうしの間に入って引き合わせること。仲立ち。」
そう、多くの場合、面接ではお互いに初対面である。
では、いつものように採用側になって考えてみよう。
あなたのことは未知の人である。
①本人確認
採用者がまず行わなければならないことは、
手元にある書類があなたに対応しているか確認することだ。
最低限、姓名を伝える必要がある。
医者にかかるときのカルテと同様、
間違えるとお互いに大きな問題になる重要なポイントである。
そして、重要なのは
②あなたの「人となり」をすこしでも知ること
「人となり」とは最近はあまり使われなくなったが
「人柄」+「考え方」程度に理解してくれればよい。
そこには
「○○大学●●学部」や
「△△ゼミ」
「◇◇サークル」
は含まれない。
それは所属(もしくはスペック)であり「人となり」ではない。
あなたの「人柄」や「考え方」を伝えるためには、
何を「紹介」すれば良いのだろうか。
また長くなったので、急ぎまとめよう。
私の自己紹介で時折使うフレーズの一部を紹介する。
“私は、動くか動かないかの判断をするときは、
まず動くことから検討します。
そして、行動に選択肢があった場合は、
何かが起きそうなことを選ぶ自分でありたいと考えています。”
私の「人となり」が、多少わかっていただけると思う。
ここまで説明した上で実際の学生・院生の自己紹介を聞くと
座右の銘やいわゆる「モットー」、人からつけられたニックネームなど
それぞれの「人となり」がわかる答えが返ってくる。
つまり、「自己紹介」の定義さえはっきりすると、
皆さん、頼もしく立派な返答ができるわけだ。
これで採用者や社風に合わないと判断されれば、それでよいではないか。
合わない社風の組織で働くと、つらいよ。
つい先日、門前仲町を歩いていたら、
就職活動の帰りに駅に向かうグループがいました。
そのうちの一人が「自己紹介と自己PRの違いがわかんねえよ」と言っていたのが、
聞くともなしに聞こえてきました。
では、もう一度考えてみましょう(笑)
まず、以前触れており説明しやすいため、自己PRについてから始めます。
http://shimamichi.doorblog.jp/archives/36300537.html
ここで触れましたが、自己PRのゴールは「あなたを採用します」だった。
つまり、
「自分という商品(失礼)を買うと得しますよ」
「採用する価値がありますよ」
それを相手のニーズに合った形で“売り込む”ことだった。
●面接担当者が「自己PRをしてください」と言ったら…
わかりやすくするために、言葉を分解してみよう。
「自己PR」とは「自己」と「PR」である。
「自己」とはあなた(私)のこと。これは簡単。
では「PR」とは?
面談だけでなく、最近依頼されるようになった授業でも
学生に聞いてみるといろいろな答えが返ってくる。
多様な答えをもらうが、結論は「売り込むこと」である。
上記リンクの記事にも書いたように「売り込んだ」先にあるとりあえずのゴールは
「あなたを採用します」
だ。
つまり「自己PRをしてください」ととは
「あなたにどんな価値があり、それが当社にどんな価値をもたらすか、
論理的に説明してください」ということだ。
あなたがもたらす期待価値があなたを雇用するコストより高いのなら
他の人より
期待価値/コスト
が他の学生より大きそうであれば、採用してもよいということになる。
あなたを採用するとしたら、なにがポイントとなり採用に至るのか、
そのとっかかりを教えて欲しいということでもある。
そのとっかかりから、面接者は(あなたの当社にビジネスにとっての)価値を
質問をすることで判断しようとする。
※「あなたの価値」ではない。念のため。
担当者は「本当?」と疑っている。
応募者が行っていることを信じていいのか、
その裏を取るのが関連質問、いわゆる突っ込みだ。
●では「自己紹介をしてください」と言われたら…
素直に考えてみよう。
「自己紹介をしてください」といつ言われるだろうか。
面接の冒頭である。
ここで考えてみよう。
過去の記事を読んだことがある人は、またかと思う、
「言葉の定義」の問題である。
「自己紹介」とは何か。
自己PRと同様ポイントは自己ではなく「紹介」である。
念のためにgoo辞書で調べたら、こう書いてある。
「未知の人どうしの間に入って引き合わせること。仲立ち。」
そう、多くの場合、面接ではお互いに初対面である。
では、いつものように採用側になって考えてみよう。
あなたのことは未知の人である。
①本人確認
採用者がまず行わなければならないことは、
手元にある書類があなたに対応しているか確認することだ。
最低限、姓名を伝える必要がある。
医者にかかるときのカルテと同様、
間違えるとお互いに大きな問題になる重要なポイントである。
そして、重要なのは
②あなたの「人となり」をすこしでも知ること
「人となり」とは最近はあまり使われなくなったが
「人柄」+「考え方」程度に理解してくれればよい。
そこには
「○○大学●●学部」や
「△△ゼミ」
「◇◇サークル」
は含まれない。
それは所属(もしくはスペック)であり「人となり」ではない。
あなたの「人柄」や「考え方」を伝えるためには、
何を「紹介」すれば良いのだろうか。
また長くなったので、急ぎまとめよう。
私の自己紹介で時折使うフレーズの一部を紹介する。
“私は、動くか動かないかの判断をするときは、
まず動くことから検討します。
そして、行動に選択肢があった場合は、
何かが起きそうなことを選ぶ自分でありたいと考えています。”
私の「人となり」が、多少わかっていただけると思う。
ここまで説明した上で実際の学生・院生の自己紹介を聞くと
座右の銘やいわゆる「モットー」、人からつけられたニックネームなど
それぞれの「人となり」がわかる答えが返ってくる。
つまり、「自己紹介」の定義さえはっきりすると、
皆さん、頼もしく立派な返答ができるわけだ。
これで採用者や社風に合わないと判断されれば、それでよいではないか。
合わない社風の組織で働くと、つらいよ。
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